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タラソテラピー(海洋療法)とは、ギリシャ語のタラッサ「海」と、フランス語のセラピー「療法」を語源とした造語で、フランス人医師により名付けられました。 海水や海泥の治療効果は古くから知られており、古代ギリシア人は傷や火傷の治療に使用していたと言われています。
タラソテラピー(海洋療法)を医療として確立させたのは、フランスの生理生物学者のルネ・カントン。
海水と血液の類似性に研究を行い、1904年に血液濃度に調整した海水は血液と置換できることを実験で証明して、当時の医学界から絶大な支持を得ました。ルネ・カントンの実験の成果により海水を用いた治療法が確立され、1907年に最初の海洋診療所がパリに開設されました。当時、重大疾患とされていた胃腸炎、小児コレラ、無栄養症、栄養失調、皮膚疾患などに高い効果を発揮したのです。 1961年フランス医学アカデミーは「タラソテラピーとは海洋性気候の中で、海水・海藻・海泥を用いて行う自然療法」と定義づけし、自然治癒力を引き出す医学療法として確立しました。
海に恵みを体内に取り込むことで、自然治癒力を取り戻す自然療法として治療やリハビリテーションなどに用いられてきましたが、最近ではリラクセーションや美容、生活習慣病の予防やダイエット、健康増進など、幅広い目的で親しまれています。
世界中のタラソテラピーセンター、スパでタルゴは使用されています。